光のカナダ留学blog

30歳で会社を退職。現在カナダ留学中です。

トロント銃撃事件についての注意喚起

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ご覧になった方も多いかもしれませんが、トロント領事館からのメールマガジンで最近の銃撃事件に関しての注意喚起が来ていました。

7月22日に発生したダンフォースでの銃撃事件等,近年,トロント市内において,銃撃事件が増加しています。トロント市警のホームページによると,2018年1月1日から7月30日現在までの銃撃事件の発生件数は233件,被害者数は316名に上っています。
 過去5年の銃撃事件発生件数(被害者数)は以下のとおりですが,2014年同時期と比較すると,被害者数は約2.5倍増加していることがわかります。
2018年 233件(316名)
2017年 212件(314名)
2016年 222件(312名)
2015年 170件(270名)
2014年 104件(130名)
 また,7月,当館へ連絡があった事件として,ノースヨーク駅付近に在住する在留邦人が,深夜,帰宅途中に拳銃強盗に遭い,所持品すべて強奪されるも事件も発生しています。

引用:在トロント総領事館メールマガジンVOL122より

記事の中にあるトロント市警のホームページはこちらになります。

http://data.torontopolice.on.ca/pages/shootings

上記の数字はytd(year-to-date)なので年初から7月29日現在までの比較となっています。一年で比較した場合の数字はこちらです(2017年まで)。

グラフ

黒いグラフが発砲事件の発生件数、赤いグラフが被害者の数になります。下記グラフは、被害者の内訳で、:死者数、オレンジ:傷害者数、黒:被害なし、灰色:不明となっています。

グラフ2

このグラフから、2016年と2017年は約40名の方が亡くなっており、このままのペースでいくと2018年は更に増加する可能性があります。

領事館からのメールにもありましたが、最近だと7月22日にグリークタウンにあるダンフォース通りで起きた銃撃事件では、女性1人と女の子1人の計二名の方が亡くなりました。またノースヨークで日本人が拳銃強盗の被害にあってしまった事件など(上記メールより)、トロントに住んでいる上では少なからず銃の脅威に曝されているといえます。

 

またカナダは日本と同様銃規制が厳しい国ですが、銃の数自体は日本と比べて大きな開きがあります。

http://www.smallarmssurvey.org/fileadmin/docs/T-Briefing-Papers/SAS-BP-Civilian-Firearms-Numbers.pdf

上記の表は100人あたりの銃の数について見積もった調査結果になりますが(Small Arms Survey 2017)、カナダは34.7で世界5位。1位のアメリカは120.5と桁違いに大きいですが、カナダも決して少ない数字とはいえません。一方の日本はというと、0.3で172位(テーブルが見つからなかったため、wikiを参考にしました)。

この数字は合法(猟銃等)・違法の両方を含んだ数なので一概に比較はできませんが、それでもいかに日本人が銃と離れた生活をしているかが分かるかと思います。

 

トロント(もとよりカナダ)は多民族都市(国家)であり、最近では多くの難民受け入れも行っています。私個人としてこれらが悪いというつもりはなく、様々な文化・人種に寛容な、とても暮らしやすい場所だと思っています。しかしそれは反面、日本とは異なる価値観を持った人が多く、日本にいた時には考えられないような危険と隣合わせにある、ということを常に意識して生活していく必要があります。

ついては,トロント市内のどこでも発砲事件に遭遇する可能性があることを念頭に行動してください。また,万が一そのような場に居合わせた際は,以下の行動をとってください。
・爆発音・銃撃音が聞こえたら直ちに床に伏せる。
・爆発音や発砲音のする方向を特定し,それとは逆方向の頑丈な物陰に隠れる。
・速やかに現場から離れ,絶対に近寄らない。
・避難する時間がない,または襲撃対象となりうる場合は隠れる。
・狙い撃ちされないためにも叫ばない,目立つ行動をしない。

引用:在トロント総領事館メールマガジンVOL122より

上記にもあるように、トロント市内どこに居ても発砲事件に遭遇する可能性があります。また銃ではありませんが、4月には大型バンが歩道に突っ込んで10人が亡くなる事件もありました。確率はかなり低いのは確かですが、自分がいつそういった事件の当事者になるかは誰にも分かりません。決して他人事とは考えず、自分の身は自分で守る意識を強く持っていくようにしていきましょう。