英語を速く読むために意識する3つのこと
多読をしないで精読だけでもリーディング力は上がると前回書きましたが、それでも日頃から英語を速く読むトレーニングをするのは凄く良い事です。そこで今回は、英語を読む時に意識すると良いことを3点挙げてみました。
(1)英語を塊で読む
以前何処かで見たのですが、英語を速く読むコツは、文章を左から順に追っていくのでなく、塊として捉えて読むのだそうです。
This is an apple.
例えば上の文章だと「これは です リンゴ」と別々の単語として意味を理解するのではなく、「これはリンゴです」と一塊で理解します。ちょっと分かりづらいかも・・・(^_^.)
(2)機能語と内容語を意識して読む
またネイティブは英語を話す際、冠詞とかbe動詞などの機能語は弱く速く発音するという話を聞いたことがあるかもしれませんが、実は読むときにも同じ傾向があるようです。
機能語:冠詞、関係詞、be動詞、助動詞、人称代名詞、前置詞、接続詞
内容語:一般動詞、形容詞、副詞、疑問詞、数詞、否定詞、不定代名詞、指示代名詞
これはどういう事かというと、日本語の文章を速読しようとする時に漢字やカタカナだけ優先して読み、ひらがなは飛ばして読んでもある程度意味は通じますよね。英語も同じで、ネイティブは機能語以外の内容語から文脈を捉えているので速く読めるのだそうです。
(3)単語の意味を推測する
こういった読み方に加えて、前回話したような単語の意味の推測ができるようになれば、まさに鬼に金棒ですよね。でもこのような読み方はネイティブでない限り相当難しいです。一朝一夕でできるようなものではありません。だからこそ私は、ここでようやく、多読によるトレーニングが必要になってくるのではないかと思っています。
終わりに
闇雲に多読を進めても効果はあまりないというのが個人的な意見です。上に挙げたような事を意識して取り組むことで、効果が何倍にもなって表れてくるのだと考えています。多読については私が使っているマテリアルを改めて紹介したいと思います。
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英語リーディング力のアップに多読は必要か
英語のリーディング力を上げるのに「多読」が効果アリという話をよく聞きます。自分の調べた限りだと、多読は自分の英語力より少し上の本を、辞書を使わず、分からない言葉は推測して、早く読んでいく読み方のようです。また他に「精読」という読み方もあります。精読は多読とは逆で、辞書を使っても良いので、文法や文構造もチェックして、一文ずつ正確に意味を理解しながら進めて読み方です。学校の授業はどちらかというと精読、テストは多読的な読み方ですね。
私も本を読むのが好きなので、二年程前から英語の勉強も兼ねて洋書の電子版をネットで買って、通勤時間や寝る前のすきま時間を利用して読むようにしていました。ただ私は推測しながら読む(意味が分からないまま次に進む)という読み方があまり好きではないので(というか苦手)、いわゆる多読はしていません。分からない言葉やうろ覚えの言葉が出てきたら全て意味を調べてしまっています。どちらかと言うと精読読みの部類になると思います。
通勤しながら意味を調べるのは大変じゃ、という方もいるかもしれませんが、例えばスマホのkindleアプリ等を使えば、分からない単語を指で触るだけで意味が出てくるポップアップ辞書機能が付いています。スマホさえあればアプリは無料で手に入るので、あとはkindle版の書籍さえ買えばどこでもスマホ片手に洋書を読む事ができます。
自分が多読を好んでやらないのは、意味が分からないまま進めるのが気持ち悪いというのもありますが、自分の英語力より少し難しい本を選ぶのが難しい事に気付いたためです。私が洋書を始めた時、インターネットで勧められていたダレン・シャンや
マーヴィン・レッドポストなどの児童書から始めました。使われる英語もそれほど難しくなく、シリーズものなのでどんどん読み進めて行けます。でも続けているとやはり違ったテイストの本も読んでみたくなります。
例えば私は推理小説が好きなのでアガサ・クリスティーをよく買います。アガサ・クリスティーの小説に使われる英語は上の児童書のものと比べると格段に難しく、言い回しも独特なものが多いので、現時点でも辞書なしの理解度は60~70%といった所です。特に推理物は微妙な表現にヒントが隠されていたりするので、意味が分からずに読み飛ばしてしまうと、全部読み終えても結局よく分からなかった、となりかねません。あまりに多読にこだわって読書の楽しみに自分から制限をかけるのはどうかと思ったので、私は多読を意識する事はやめました。面白そうと思った本はどんどん手を出して、もし辞書付きでも難しいと感じたら一旦読むのを辞めて、別の本を読むようにしています。例えば上のアガサ・クリスティーの場合、洋書を読み始めて1か月の時に手を出して見事に撃沈(-_-;)。でもその半年後に再トライしたら全部読み切れたという経験があります。そういった意味で、多読はせずとも精読のみでリーディング力が上がるのはあながち間違っていないと思っています。
ただそれじゃあ多読は一切必要無いのかとなるんですが、実はそうではないと思っています。やはりテスト等では辞書をつかえませんし、ある程度英語が推測できるようになれば、読むスピードも上がるのでそれに越したことはありません。この辺りはまたお話したいと思います。
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語学留学のプレースメントテストと対策について
基本的にどの語学学校も似たようなものだと思いますが、大体の学校は登校初日にプレイスメントテストと呼ばれるクラス分けの英語テストを行います。語学学校は基本的に入学条件が無く、素の英語力が個人個人ばらばらな為、出来るだけ同じ実力の人同士を同じクラスにする事で便宜を図るんですね。
テスト内容は学校毎に異なると思いますが、私の学校ではリーディング、ライティング、スピーキングのテストがありました。リーディングはTOEICにあるような短い文章に空欄があって適切な単語を選択する4択問題。ライティングはエッセイ形式の問題(内容は忘れてしまいました)、スピーキングはテストというより面接形式で、簡単な自己紹介や勉強の目的を聞かれました。
対策は正直他の学校がどの様なテストか分からないの何とも言えませんが、テストの目的上そこまで難しい内容は出ないと思われるので、リーディングはTOEICレベルの勉強、ライティングは日々少しずつでも英語の文章(日記等)を書く練習をしておくと良いと思います。スピーキングは日本に住んでいるとなかなか対策が難しい所ですが、オンライン英会話等、短期間でも話す練習をしておくとだいぶ違うと思います。
私の所はリスニングはありませんでしたが、TOEICレベルの勉強と、ディクテーション(英語を聞いて書き取る練習)等もやっておくと記述式対策になると思います。
何も対策しないでプレイスメントテストを受けるという方もいるかもしれませんが、折角留学までして英語を勉強をしたいと思うのでしたら、少しでも高いレベルからスタートしたほうが時間を有効に使えて良いですよね。
なおプレイスメントテストで決まったクラスから上のレベルのクラスに行くには、2週間に一度等の頻度(学校によります)で行われるテストで必要な点数を取らなければなりません。
大学準備コースやIELTS等のコースを受けるには必要レベル(レベル○○以上で受講可能など)が定められている事がほとんどで、そういった意味でも自分の目的がしっかりある方は対策をしておいたほうが良いかと思います。
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