光のカナダ留学blog

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英語リーディング力のアップに多読は必要か

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コーヒーと本

英語のリーディング力を上げるのに「多読」が効果アリという話をよく聞きます。自分の調べた限りだと、多読は自分の英語力より少し上の本を、辞書を使わず、分からない言葉は推測して、早く読んでいく読み方のようです。また他に「精読」という読み方もあります。精読は多読とは逆で、辞書を使っても良いので、文法や文構造もチェックして、一文ずつ正確に意味を理解しながら進めて読み方です。学校の授業はどちらかというと精読、テストは多読的な読み方ですね。

私も本を読むのが好きなので、二年程前から英語の勉強も兼ねて洋書の電子版をネットで買って、通勤時間や寝る前のすきま時間を利用して読むようにしていました。ただ私は推測しながら読む(意味が分からないまま次に進む)という読み方があまり好きではないので(というか苦手)、いわゆる多読はしていません。分からない言葉やうろ覚えの言葉が出てきたら全て意味を調べてしまっています。どちらかと言うと精読読みの部類になると思います。

通勤しながら意味を調べるのは大変じゃ、という方もいるかもしれませんが、例えばスマホのkindleアプリ等を使えば、分からない単語を指で触るだけで意味が出てくるポップアップ辞書機能が付いています。スマホさえあればアプリは無料で手に入るので、あとはkindle版の書籍さえ買えばどこでもスマホ片手に洋書を読む事ができます。

 

自分が多読を好んでやらないのは、意味が分からないまま進めるのが気持ち悪いというのもありますが、自分の英語力より少し難しい本を選ぶのが難しい事に気付いたためです。私が洋書を始めた時、インターネットで勧められていたダレン・シャンや
マーヴィン・レッドポストなどの児童書から始めました。使われる英語もそれほど難しくなく、シリーズものなのでどんどん読み進めて行けます。でも続けているとやはり違ったテイストの本も読んでみたくなります。

例えば私は推理小説が好きなのでアガサ・クリスティーをよく買います。アガサ・クリスティーの小説に使われる英語は上の児童書のものと比べると格段に難しく、言い回しも独特なものが多いので、現時点でも辞書なしの理解度は60~70%といった所です。特に推理物は微妙な表現にヒントが隠されていたりするので、意味が分からずに読み飛ばしてしまうと、全部読み終えても結局よく分からなかった、となりかねません。あまりに多読にこだわって読書の楽しみに自分から制限をかけるのはどうかと思ったので、私は多読を意識する事はやめました。面白そうと思った本はどんどん手を出して、もし辞書付きでも難しいと感じたら一旦読むのを辞めて、別の本を読むようにしています。例えば上のアガサ・クリスティーの場合、洋書を読み始めて1か月の時に手を出して見事に撃沈(-_-;)。でもその半年後に再トライしたら全部読み切れたという経験があります。そういった意味で、多読はせずとも精読のみでリーディング力が上がるのはあながち間違っていないと思っています。

 

ただそれじゃあ多読は一切必要無いのかとなるんですが、実はそうではないと思っています。やはりテスト等では辞書をつかえませんし、ある程度英語が推測できるようになれば、読むスピードも上がるのでそれに越したことはありません。この辺りはまたお話したいと思います。

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