光のカナダ留学blog

30歳で会社を退職。現在カナダ留学中です。

バンクーバーの治安・危険地帯について

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皆さんはカナダ・バンクーバーの治安についてどのようなイメージを持たれていますか?バンクーバーは住みやすい都市ランキング等でも上位に居た事もあり、クリーンで安全なイメージを持たれている人も多いのではないかと思います。

では実際はどうなのでしょうか。今回は、そんな華やかなイメージのバンクーバーの裏側に潜んだダークな部分について少しお話をしたいと思います。(始めに断っておくと、恐怖を煽るような文章になっていますがバンクーバー自体は素晴らしい町です。こういった一面もあるのだと、心の片隅に留めておいて欲しいと思います。)

バンクーバーの危険地帯

バンクーバーに初めて行くと、大抵の人は留学エージェント等から町の地図が書かれた何らかのパンフレットを貰うと思います。そうでなくても、日本のお店には置いてある所も多いので、一度は手にした人も多いのではないでしょうか。私の手元にも昨年もらった2015年度版の地図があるのですが、その地図上のある地域に、一際目を引く赤い注意書きが書かれています。「一人歩き注意地帯」と・・・。

初めてこのパンフレットをもらった時、「えっ」と一瞬顔が強張ってしまいました。場所的には、チャイナタウンの(地図上で)すぐ上の一帯、細かく言うとE.Hasting StとMain.Stを中心に、東西はCarrall St.とDunlevy Ave.、南北はW.Cordova StとW.Pender Stの間が赤く塗られています(あくまでも目安となります)。

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もちろん日本国内でもそういった地域はまことしやかに噂が流れていたりするものですが、バンクーバーの様な観光客も多く訪れ、たくさんの人が目にするであろうパンフレットの片隅にこういった注意書きが書かれている、という事自体に何とも言えない恐怖感を覚えてしまった事を覚えています。

これからバンクーバーを訪れる人の為にもう少し説明を加えると、この辺一帯は簡単に言えば、ホームレスや怪しい人が四六時中たむろしている様な地域です。上で述べたようにチャイナタウンと隣接しているほか、観光名所として有名なギャスタウンからも目と鼻の先にあります。またこの地域の中心を通るE.Hasting Stはダウンタウンとイーストサイドを結ぶ大きな通りで、バスも何本も走っているので(バス内は安全です)、バスの窓からその様子を垣間見ることができます。厳密な境界線があるわけではありませんが、ギャスタウンのギャッシーの銅像より東側、チャイナタウンのPender Stより北側には昼間でも一人では行かないほうが良いと言われています。

(私事になりますが、バンクーバーに来た当初、私もこのE.Hasting Stをバス通学していました。初めてこの一帯をバスから見た時は、大勢の人が道に敷物を引いて座ったり建物前でたむろしていたので、一瞬市場か青空マーケットか何かかなと思って見ていました。ただ暫く過ごしてこの地域のことを色々知るうちに、ああそういう事なんだと理解したことを覚えています。ウエストサイドはこのような光景はまず見ません。)

 

他にもある危険地帯

バンクーバーで危険と言われる場所は、上記の地域だけではありません。例えば、ここでも以前紹介した「スタンレーパーク」。昼間はサイクリングをする人や散歩客で賑わい、バンクーバー水族館やミニゴルフコースもある地元の人にも人気のスポットですが、夜はその姿が一変。公園内のトレイルはたくさんのホームレスが寝床にし、街灯も無いことから近づくべきではない場所の一つとなります。過去には留学生が襲われた事件も起きています。「グランビル通り」の様な華やかなイメージのあるメインストリートも、夜になればお酒を飲んだ人が多く歩き回り治安が悪化するので、一人歩きは出来るだけ避けたほうが良いと言われています。

また「バンクーバー中央図書館」のような一見安全そうな場所でも注意が必要です。盗難や置き引きがよく発生するので、トイレに立つとき等はパソコンや財布などの貴重品は必ず持ち歩くようにする必要があります。パソコンを出したまま机に突っ伏してのうたた寝も止めたほうが良いです。寝ていると警備員や地元の人から起こされて注意喚起されるほどです。

また「スカイトレイン駅」周辺も一般的に治安が悪いとされます。市内中心にある駅なら人の目もあるのでそれほどではないですが、郊外の駅周辺では人気の少ない場所も多く、特に女性の方は夜間に周囲を歩くのは出来るだけ避けるべきと言われます(特にイーストサイドではそういった噂があります)。

また大きな通りやスカイトレイン駅周辺、コンビニの前等には、ベガーと呼ばれる人(いわゆる物乞い)がたくさんいます。ダウンタウンの至る所に居るのでそのうち慣れてきますが、トラブルの元となるので何か言われても全てスルーするのが賢明です。

 

一般的な話をすると、バンクーバーの治安は西側(ウエストサイド)が良く、東側(イーストサイド)はあまり良くないとされます。勿論、色々例外もありますが、現地の人に話すと大体こういった傾向があります。ただイーストサイドはシェアハウスも多く、ホームステイ先の家がイーストにある事が多いことも確かです。そういった意味で日本人も多く住んでいて、それほど治安を意識しなくても良いレベルにあるとは思いますが、夜間に人気の無い所を歩く時などには心に留めておくに越した事はありません。(ちなみに私も滞在の半分以上はイーストサイドでした。)

 

バンクーバー滞在中に心がける事

色々バンクーバーの危険地帯について述べてきましたが、バンクーバーで滞在する上で、どういった事に注意していけば良いでしょうか。

まず一番に大切なのは、ここは日本ではないという事を常に意識し行動することです。外国の中でも比較的安全とされるバンクーバーですが、それでも日本と比べると雲泥の違いがあります。ダウンタウンで子供が一人で歩く姿はまず見たことが無いですし、イースト寄り(Hasting沿い等)の建物だとドアや窓にはまず間違いなく鉄格子が張られています。またバンクーバーは移民の数も圧倒的に多く、留学生や観光客も含めると、世界中から毎日数えきれない程の人が訪れています。このような街においては、日本で考える常識は決して常識ではありません。夜間に一人で出歩く事は可能な限り控える、危険と言われる地域には近づかない、エージェント等の地元に詳しい人から情報を集めるなど、小さな事を確実に心がけるようにしましょう。安全が第一です。

そしてもう一つ、声を大にして言いたいのは、バンクーバーに過剰な恐怖心を持つ必要は無いということです。若干矛盾して聞こえるかもしれませんが、バンクーバーは危険な都市ではありません。それどころか私自身、とても素晴らしい街だと思っています。日本からの観光先として実績も十分あり、毎年大勢の留学生がバンクーバーに訪れ、大きな事件も無く無事に過ごしている事が何よりの証拠ではないでしょうか。

 

バンクーバーでの滞在をより良いものにするため、少しでもこの記事がきっかけになれば嬉しいです。最後まで読んで頂きありがとうございました。

トロントについてはこちらの記事も御覧ください。