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IELTSライティングの解き方・コツ(タスク1)

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IELTSライティングのパート1について、私なりに解法やポイントを説明したいと思います。テスト全体の概要はこちらです。 

IELTSライティング タスク1(文字数:150字以上)

ライティングのタスク1で大事なのは客観性です。推測、意見を述べる事は避け、与えられたグラフや表から分かる情報のみ忠実に説明していきます。

タスク1に掛ける時間は長くても20分にしましょう。時間配分は下記くらいを目安にすると良いかと思います。ただ個人差はあると思うので各々で調節しましょう。

 STEP1 計画を立てる(3~5分)

 STEP2 書く(12~15分)

 STEP3 手直しする(3分)

各ステップについて、以下で説明していきます。 

 

STEP1 計画を立てる(3~5分)

始めにやる事は、与えられたグラフや表から書く内容を考え、全体の構成を組み立てる事です。これをやる事で、書いている途中に矛盾が生じたり、迷ったりして時間をロスする事態を防ぐ事できます。

タスク1の基本プロットは次のような形にします。

 段落1 intro + overview(導入+要約)

 段落2 body(本文)

( 段落3 body(本文)  )

要約は本文のあとに持ってきても構いませんが、introのすぐあとに書いてしまったほうが忘れる心配もなく、また時間が無くて書けなかったという事も防ぐことができます。この時間にやる事は、グラフや表の大まかな傾向や大勢を掴むこと(→要約になります)と、特徴的な変化や数値、および対比要素の抽出です(→本文の内容です)。各問題毎にだいだい次のような事を考え、問題用紙に文章構成をメモしていきます。

線グラフ(Line graph)

→時系列で特徴的な変化をしている項目は無いか、同じ傾向を持つ項目でグループ分けできないか、対比できる項目は無いか(動き方が逆など)、最大値や最小値。

棒グラフ(Bar chart)

→時期や年齢、国別などによる特徴的な違いは無いか、データの数値が似た項目でグループ分けできないか、対比できる項目は無いか、最大値や最小値。

円グラフ(Pie chart)

→グラフが複数(時期や性別、国別など)あれば対比できる項目は無いか、最大値(触れる内容が少なければ二番目、三番目も述べる)や最小値。

表(Table)

→行と列の各データから数値の傾向が導び出せないか、上記3ついずれかのグラフで表せないか、表せる場合は上で挙げたような特徴があるか。

ダイアグラム(図解)(Diagram)

→プロセス(過程)であれば始点と終点はどこか、装置や機械などの仕組みであれば説明する順番はどうするか、つなぎ言葉。

地図(Map)

→時期が異なる二つの地図があれば大きく変化している所はどこか、ランドマークは何か、説明する順番、東西南北。

タスク1では出来るだけ対比を行う事が高ポイントのコツになります。ここまで終わって書く内容がまとまったら、実際に書き始めます。 

 

STEP2 書く(12~15分)

導入+要約

始めの導入では、与えられた説明文や提示されている情報をもとに図表の説明をします。書き出しは、The graphs provide information about~のような形にするのが簡単で分かりやすいと思います。導入文には時間や場所の情報も必ず含めるようにします(例:このグラフは~年から~年の○○について~国で調査されたデータの時間推移を示している)。この時、問題文に使われている単語や表現をそのまま使うのは避け、必ず言い換えるようにします。

続いて要約ですが、Overall, ~(概して)という書き出しがシンプルです。ここで注意なのが、要約では具体的な数字を使ってはいけません。大まかな傾向(general trends)のみ書くようにします。図表を見た時にパッと頭に思い浮かぶ事を、細かい所は抜きにして書きましょう。その図表を1~2文で端的に誰かに説明するイメージです。自ずと細かい所は省かれて大筋な内容になるかと思います。

導入で1文、要約で1~2文辺りが目安になるかと思います。 

 

本文

本文は事前に考えたプロットに沿って文章を書いていきます。以下に注意すべき点を挙げていきます。

本文でも同じ単語や表現の繰り返しは避け、言い換えていくようにします。時制にも注意が必要です。グラフや表の場合は一般的に過去のものが多いですが、線グラフ等では未来の予測などが描かれている場合もあります。適宜、時制を変えて説明していきましょう。ダイアグラムや地図(年が昔のものは除く)は基本的に現在形で書きますが、例外的にプロセスの説明については受け身形を用いるのが他とは違う点です。プロセスを流れるモノの立場に立って説明したほうが分かりやすいためです。

また要約とは打って変わり、本文では具体的な数字が示されている場合は、必ず文章中に含めるようにします(これは図表に載っている全ての数字を使わなければいけない、というわけではありません。あくまで書く文章には数字を含めるという事です)。また上でも述べましたが、可能な限り対比要素を含めて書くのが高ポイントを取るコツとなります。解答用紙は、一行で大体10文字程度なので(事前に確認しておきましょう)、最低15行~は書くようにしましょう。 

 

STEP3 手直しする(3分)

慣れるまでは本文を書くのに時間が掛かってしまい、手直しに時間は取れないかもしれませんが、出来るだけ見直すようにしましょう。見直している時に修正したい箇所が見つかった場合は、消しゴムは使わずに二重線で消して書き直しても問題ありません。単語や文を追加したい時も、余白に書いて矢印で挿入場所を示せば大丈夫です。採点者が判断できさえすれば良いので、解答用紙の綺麗さにこだわるよりも、時間を優先するようにしましょう。

 

以上でタスク1の説明は終わりになります。ライティングは練習が最も必要な科目です。問題集の解答例なども参考にして、たくさん書く練習をしていきましょう。

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