光のカナダ留学blog

30歳で会社を退職。現在カナダ留学中です。

IELTSリスニングの解き方・コツ

スポンサーリンク

今回はIELTSリスニングの解き方について、私なりに説明したいと思います。文量が凄く多くなってしまったので、二回に分けて説明します。今回は実際に問題が流れる前の、問題をチェックする時間にやるべき事についてです。

問題をチェックする時間にやるべき事

各セクションの冒頭には案内音声があり、ここでは登場する人物の説明と、何のテーマについての文章かの説明が伝えられます(例 教授と2人の生徒が次週のプレゼン内容について話し合っている 等)。リスニング概要で述べたように、各セクションで登場する登場人物の数や扱われる大まかなテーマは決まっているので、ここを聞き逃さずしっかりと状況を頭の中にイメージする事が重要です。 

 

 さて次に本題ですが、リスニングは全4つのセクションから構成され、各セクションの前後には、問題を確認する時間30秒と、答えを見直す時間30秒の最大60秒が設けられています(セクション1の前には答えを確認する時間はありませんが、代わりに例題が流れる時間があるのでそこで問題を見る事ができます)。またセクション1から3は、文章が前半後半に別れていて、その間にも30秒与えられます。

 

 IELTSリスニングでは、これらの時間を使ってやるべき事が、大きく分けて3つあります。

一つ目は、解答する文字数の確認  

二つ目は、問題の把握  

三つ目は、キーとなる単語やフレーズの抽出

それぞれ順番に説明していきます。

 

(1) 解答する文字数の確認

これは一瞬で終わるので、一番始めにやるようにします。空欄を埋める様な問題では、例えば以下の様な表記が問題文に書かれています。

・Write NO MORE THAN THREE WORDS AND/OR A NUMBER for each

・Write ONE WORD AND/OR A NUMBER for each  

この場合、いずれもand/orとあるので、上は3つのワード+1つの数字、下は1つのワード+1つの数字という可能性もあるので注意してください。IELTSの場合、その問題で問われている文字数を守らないと不正解になりますし、答えるべき文字数を予め知っておくと、問題を解いていく際の助けにもなるので非常に大切です。リスニングの最後にも解答を解答用紙に転記する時間が10分間与えられるので、その時にも再度確認する様にしましょう。

 

(2)問題の把握  

これは言い換えると、何について答える問題なのかを把握する事です。流れとしては、大きな所からブレークダウンしていきます。まず一目で分かるのが、それが図なのか表なのか、それとも選択肢なのか、レポートの穴埋めなのかといった事です。そして次に、各問題でどんな事が問われるかを大まかに認識します。  

 

例えば表の問題であれば、表題に何と書かれているかを確認し、例としてSTUDENT DETAILSという表題であればある生徒の情報を埋めていく事が分かりますし、表題が無くても見出しにAdressやPhone number等があれば個人情報の類に答える問題だと分かります。

図の問題であれば、図のタイトルは何か、そしてそれが地図なのか、プロセスの説明なのか、ダイアグラムの説明なのか等を判断します。地図であれば地名や距離、時間などに関連するワードが含まれるでしょうし、プロセスであれば工程の名称や、使われる材料や製品の名前、説明が問題の多くを占めるでょう。何か物を説明する様なダイアグラムであれば、各部品の名前や役割等についての問題と予想されます。

選択問題であれば、正しい選択肢を選ぶ問題なのか、文章と一致する人や事象を選ぶ問題なのか、レポートの穴埋め問題であれば、レポートのタイトルや小見出しは何かなどを確認します。   

 

基本的にあまり時間はありませんので、数秒で問題全体を見渡して頭の中で内容を整理し、次の(3)と併せて進めるようにすると効率が良いかと思います。またテープは問題番号の通りに流れるので、この時点で答える順番を把握しておきます。

 

(3)キーとなる単語やフレーズの抽出

問題文には、聞き取りのキーとなる単語やフレーズが含まれているので、放送が開始されるまでの時間で、アンダーラインを引いて抽出していきます。

 

キーとなる単語やフレーズとはどういったものかというと、一つは前後の空欄に入る言葉が類推できるワードになります。例えば、Average distance travelled:(   )という空欄があれば、distanceという単語から距離が入ると予想できますし、Gather date from at least (   ) subjectsであれば、at leastというフレーズから何か数字が入るだろうと分かります。  

 

もう一つ問題を解く際にキーとなるものとしては、固有名詞などのパラフレーズ(言い換え)の無いワードです。文中や表、図中に出てくる地名、建物の名前、本や映画のタイトルなどは、基本的にリスニング中もそのままの形で読まれるので、これらの言葉を予め抽出しておけば、その前後の問題を解くのに役立つだけでなく、今どの辺りが流れているのかを見失わなくなります。

 

特に後者は重要で、途中聞き逃してしまった場合やメモを取っている最中、自分が今どこを聞いているのか分からなくなってしまう事が度々発生します。その様な時は、これらのキーワードを頼りにすると、追いかけやすくなります。

 

(4)補足 

補足として、選択肢問題は選択肢を読まないと答えられませんが、この短い時間で全ての選択肢に目を通す時間は無いと思われます。従って、問題だけ先に読んで重要語句を抽出しておいて、選択肢はリスニング中に読みながら選んでいくか、リスニング中は選択肢を読まずに情報だけメモをしておき10分の転記時間中に選ぶかのどちらかが良いと思います。私は前者でやっていました。  

 

まとめ 

さて以上で、問題をチェックする時間にやる事の説明は終わりになります。 最初に述べたように、これらの作業は最大でも30秒+30秒の60秒という短い時間でやらなければなりません。そして問題は後半になるほど情報量が多くなってくるので、予め全部に目を通すのはかなり難しいと思われます。従ってある程度はリスニング中に情報を補っていく事が必要となります。

関連記事